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TAXAN MeoBankSD HS (MBSD-HS-03/MG)

世の中、動画撮影の時代である。

スマホで面白動画撮影

結婚式での動画撮影

運動会での動画撮影

ドライブレコーダーでの動画撮影

遠隔での見守り動画撮影

芸能人を見かけたら動画撮影

UFO見つけたら動画撮影!

UFOにさらわれたら動画撮影!!

UFOに乗り込んだら動画撮影!!!

といった状況が発生するかどうかは不明だが、とにかく気軽に動作を撮影できる時代になった。これは、スマホの普及が大きく影響していると言っても過言ではない。

確かにガラケー時代でも動画撮影は可能であったが、いかんせん画質が悪かった。

しかし、スマホになり、データ容量が増え、カメラの画質が良くなったおかげで、気軽に動画を、しかも綺麗に取ることができるようになった。

ユーチューバーなんかもスマホで動画撮影している人が多く存在する。若者のあいだではTikTokでの短時間動画共有が流行している。さらには、GoProを代表とするアクションカメラも手軽に手に入るようになった。

もう、何なら、動画を取らなければ世の中の流れについていけなくなる。動画を取らないなんて動画(どうか)してる!世の中動画の時代だ!!!

・・・ってことで、読者の皆さんが動画を取りたくなってきたところで、今回ご紹介するのは、これだ!!

「何だこの黒い物体は?」

「カメラとかの紹介じゃないのか?」

「動画に全く関係ないぞ!」

「おまえが動画(どうか)しているぞ!」

という、私のダジャレを流用していただくのは問題ないが、これは、かの有名な、ガジェットマニアをいつもうならせてやまない加賀電子が発売しているワイヤレスカードリーダー、

TAXAN MeoBankSD HS (MBSD-HS-03/MG)

である。

何故、動画撮影にワイヤレスカードリーダーが必要なのか?

このワイヤレスカードリーダーの紹介については以下のサイトで詳しく記載されているので、興味のある方はご覧いただければと思うが、このガジェット、

WiFiルータ機能 + SDカードリーダー機能 + USBポート具備 + モバイルバッテリー具備

等々と、とにかくいろいろな機能が具備されている。さすが、我らガジェットマニアをひきつけてやまない加賀電子である。

MeoBankSD HSが届きましたので、一週間使ってみてのレビューをお届けしたいと思います。同梱物パッケージに含まれていたのは、本体とmicroUSBケーブルと収納ポーチ、説明書でした。ポーチは余裕のあるサイズなので他のケーブルなどと一緒に入れておくことも可能です。できれば内ポケットなどでケーブルと本体とを別々に入れられるとなおよかったかなと思います。それでは本体を見ていきます。基本的に
ワイヤレスSDカードリーダーだけじゃ無い - TAXAN MeoBankSD HS ワイヤレスSDカー... - ジグソー | レビューメディア

因みに、この加賀電子、規模はかなり小さい会社だがとにかく面白いガジェットを販売する会社である。マニアックな人向けといってもいいかもしれない。過去には、CF(コンパクトフラッシュ)型の有線LANカードといった、マニアじゃないと全く用途が見つからないものを販売していたりする。

加賀電子を知っているかどうかでガジェットマニアかどうかを判断することも可能だと筆者は考えている。何なら、加賀電子がこれまでに販売した製品自慢なんかができると、もうKING OF マニアで、国民栄誉賞はもらえなくても、加賀電子から何か表彰状がもらえるのではないかと思ってみたが、まぁそんなことはないわけで本題の動画の話に戻す。

さて、何故動画撮影にワイヤレスカードリーダーが必要になるか、だが、4K動画はとにかくファイルサイズがでかい。4K/60fps(frame per second)、つまり、4K画質で1秒間に60画像撮影する場合は、約6分程度でファイルサイズが4GBと巨大になってしまう。スマホの容量が64GBとした場合、64GBのうちの50GB程度を動画保存領域として使用できるとしても、約1時間少ししか動画撮影ができないのである。

動画を取るなら時代は4K、さらに、30fpsではなく60fpsという、とてつもなくスムーズな動画を撮影したくなる。動画を見たときの滑らかさが半端ない。これは、電気の西側の周波数である60Hzと同じで、人間の目にはその点滅(1秒間に60回点滅)を認識することができない、それくらい動画がスムーズなのだ。

じゃあ、外部記憶媒体であるSDカードやMicroSDカード等を大量に準備したら解決するのでは?ということはもっともであるが、4K動画を撮影するために必要なカードは結構高い。UHS (Ultra High Speed) class 1とか、アクションカメラ等であればUHS class3のカードが必要である。これを用いなければ書き込み速度が足りずエラーとなってしまう。

因みに、これらのカードは一般的なものの2倍から3倍程度する。また、同じUHS class3であったとしてもメーカーによって性能が出ないものがあったりするので、有名メーカーのカードを購入する必要がある。
ということで、カードを大量に保有する方法ではなく、動画を旅行でバンバン取るためのガジェット構成を考えることとした。

動画を旅先でバンバン取るためのガジェット構成

日帰り程度の旅行であれば、動画撮影時間は高々しれている。まぁ長くても合計2時間程度だろう。それだと、カードを2枚程度用意するだけで対応できるが、1週間程度の旅行だと2枚程度では全然足りない。

撮影した動画をPCに日々保存する方法も考えられるが、そもそも旅行にPCを持っていくのは荷物になるし、PCの容量も気になる。windowsタブレットであれば保存容量はかなり少ないので、この方法は不可能である。

つまり、

  • 旅行は1週間
  • 毎日時間を気にせず動画を撮影(1日合計3時間程度)
  • PCは使用しない

という条件で良い方法がないか考えた結果、この加賀電子のワイヤレスカードリーダーにたどり着いたのである。

使い方はこうだ。

  1. アクションカメラを用いて、4k/60fps動画を旅先で時間を気にせず撮影
  2. MicroSD(正確にはmicroSDXC)カードは64GBのUHS class3を使用
  3. ホテルに戻り、PCを使用せず動画をポータブルHDDに移動(コピー)
  4. 使用したMicroSDカードはフォーマットし、明日からまた動画保存が可能

上記の3において、今回ご紹介しているワイヤレスカードリーダーが大活躍するのである。

また、上記を行うために必要なものは以下である。

  • アクションカメラ(動画撮影のため)
  • MicroSDカード(撮影した動画を保存するため)
  • ワイヤレスカードリーダー(今回紹介しているガジェット、スマホだけでデータをコピーするため)
  • ワイヤレスカードリーダーの電源ケーブル(アンドロイドのスマホ用電源ケーブルと同じ)
  • ポーダブルHDD(撮影した動画を溜め込むため)
  • スマホ(ワイヤレスカードリーダーをWiFi経由で操作するため。このワイヤレスカードリーダーがモバイルルータとなる。)

ポータブルHDDが少し邪魔になるが、これを用いることで画像をバンバン撮影して溜め込むことが可能である。しかも、自宅に戻ったときのデータ移動(ポータブルHDDから自宅の大容量ストレージへの移動)が簡単に済んでしまう。

複数のMicroSDにデータを保存している場合は、この移動をカードの枚数分行う必要がある、しかも、データサイズが大きいため、かなりの時間が必要となり、都度、カードの抜き差しが必要となってくる。それに比べて、ポータブルHDDに全てのデータを保存していると、これが1回の操作で完了し、時間はかかるものの後は放置で問題ないのである。

筆者は上記を用いて、

  1. 日中は動画をバンバン撮影
  2. ホテルに戻りデータ移動
  3. そのあと放置
  4. 朝にはデータ移動完了
  5. 自宅に戻り、取り溜めた動画を自宅ストレージにコピー

という流れで旅の思い出をバンバン保存している。

ということを行っていると、今度は自宅のストレージがいっぱいいぱいになってきているのだが・・・。

本構成の限界と今後の展望

何か崇高な論文の最後のまとめのようなサブタイトルになってしまったが、実はこの構成にも限界はある。

それは、データの移動にかなりの時間がかかることだ。特に、microSDカードの容量が128GB以上となると、データのコピーに(環境に大きく依存するが)約4時間程度必要となる。確かに夜中にデータ移動を行うのであれば問題ないが、日中の観光から一度ホテルに戻り、その間にデータ移動となると時間がかかりすぎてしまう。また、データ移動中にホテルの部屋を離れる場合、特に海外のホテルの場合、部屋に入られて盗まれる可能性を否定できない。最近の海外のホテルであれば、夕方に御用聞きの目的で従業員が部屋を訪ねてくる場合があり、その際に部屋に勝手に侵入された場合は少し危険だ。あまり性悪説で考えるのも良くないが、旅の大事な大事な思い出である、また、プライベートな内容である動画であることを考えると盗まれるのは絶対に避けたい。

また、このワイヤレスカードリーダーだが、とにかく発熱量がすごい。モバイルバッテリー機能も具備しているために、発熱が原因で爆発する可能性も否定できない。
これらを解決するためには、やはり全てをインターネット経由で手軽に実施できる環境の構築が期待される。

その1つとして、次世代のモバイルネットワーク規格である5Gが上げられる。確かに、現状のネットワークであるLTEでは100GBといったデータをインターネット経由でアップロードするのは現実的ではない。5Gであればそれが可能であると期待されるが、しかし、データをサーバにアップロードするために重要となる上りスループットについては、設計によって変わってくる。下りスループットであれば数Gbpsと言われているが、上りについては現実的には1Gbpsも行かないのではないか(そのように設計するのではないか)と筆者は勝手に想像している。とすると、5Gを使用したとしても大容量のデータをクラウドサーバ等に保存するには、それ相当の(数時間レベルの)時間が必要となってしまう。

もしかすると、これを解決するソリューションが新たなビジネスチャンスとなる可能性はある。

とまぁ、ワイヤレスカードリーダーをネタにして新たなビジネスモデルの可能性まで考察するという、かなり飛躍した記事となってしまったが、筆者が何を言いたかったかというと、ワイヤレスカードリーダーの可能性は無限大である、ということのような気がする・・・。

国産部部長

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